

大学受験のAO入試は手間がかかるものなのである。しかし、手間をかけたからといって合格者全員が異能というわけでもない。人柄は面白いけれど、レポートを読むと「なにこれ」という子が多いのも事実である。研究者の卵を見出そうとした場合、一種の優れたやり方だが、五人合格させてひとりお目当ての子がいれば、成功なのである。だが、本気で取り組めば凄い子がいる。そのことを教務部長は実感したのであった。(念のためにつけ加えておくが、AO入試には受験生の人間力を総合的にみるといった本来の目的に添って行われるものと、単に学生集めのために利用されているものがあるが、ここで言うAO入試はもちろん前者のことである)。AO入試を最初に取り入れた大学は慶応大の湘南藤沢校舎だ。現在、国立の難関大学でAO入試をやっているところは、筑波大、九州大、東北大などだが、近い将来、他の難関大学もこの方式を導入することが充分に予想される。ただし、AO入試は本気でやるならば大変労力が要るので、人数的にはわずかしか望めない。量的にはやはりペーパーテストに頼らざるを得ないであろう。
[参考]
大学受験予備校の四谷学院
http://www.yotsuyagakuin.com/
勤務開始からたくさんの授業を担当することもできました。講師の学力レベルの高低は指導力の有無には関係しません。けれどもこのような状況ですから、学生たちにとって今や個別指導塾講師というアルバイトは家庭教師と同じくらい、いやそれ以上に手軽に稼げるアルバイトとして人気があります。それでは大手有名個別指導塾はどうでしょうか。求人広告をみると基本的に学生不可となっていることが多く見られます。ある個別指導塾では、講師は大学院生以上、学生アルバイトはいないという説明が、立派な装丁の入塾案内に書かれています。いわゆる「充実した講師陣」という宣伝文句です。しかし現実は違います。およそ三割が専任講師、七割がアルバイト講師(時間講師、非常勤講師)です。大学生ももちろんいます。
[参考]
四谷学院ホームページへ
http://yotsuyagakuin-kobetsu.com/
思うに教育の場とは、さまざまな人と人とが集まる中で、予測もしなかったさまざまなものが飛び出してくることに、場としての面白さや意味かあるのだろう。その意味では、ガリガリの学力別クラス編成は、多くのものを失っているのかもしれない。近年、都道府県によっては公立の学校でも習熟度別クラス編成に関心が高いようだが、失うものもあるので慎重な配慮が必要だと思う。多分近い将来、勇気があり先見性のある予備校が、クラス編成の原点に戻っていくだろう。客である生徒や親も現行のクラス編成のいかがわしさに気づきはじめているであろうから。